ねぇ



教えてくれ


寝ても覚めても心が軋むんだ
その訳を 理由を



あるのは過ちばかりで




どうか教えて





君は




もう    ?







I want it that way
#14 再会


















・・・



笑ってる姿が見えたと思って。

腕を前に出して、掴もうとする。




あぁ、そうだ・・


手放したんだ。


そうだ



さっきも


じゃあ、



この手が暖かいのも



ラビ・・・


あの声が聞こえるのも



ラビ?





これも・・?




それでも

俺は










・・・・・?


腕を伸ばした。

その手はなぜか先ほどより重く、ゆっくり持ち上げた手は何かに包み込まれた。


「ラビ!!!」





まさか


そんなはずはない






あるのは過ちばかり


俺は綺麗なとはつりあわなくて


でもそれでも自分の『好き』ということにすがって にすがって


「ラビ!ラビ!」


もがいて


あきらめようとして

でも




心のどこかで


あの声を、目を、手を髪を唇を



求めてる 欲しがっている やっぱり俺は駄目だ







・・・・?」



まるで子供のように、でも貪欲にまぶたを持ち上げる





冷たい


でも暖かい物が頬を打つ

ぼやけた視界がだんだんと曇りガラスを拭いたように鮮明になってゆく。
顔をくしゃくしゃにして、のぞきこんでいるの姿が見えた。

あぁ、が泣いてる


泣くなよ





「心配したんだから!」

俺の大好きな声が震えてる


「馬鹿!何でこんなことするのよ!」


・・・心配した・・?俺を?

どうして・・?


「馬鹿!」


本物・・?

ユメ?


どちらでもかまわない

』なら



いわないといけないことがある


いや、自分のために、自分自身の自己中心的な欲のために



「・・ごめ・・・・・ごめ・・ん」

自己中心的なことを言っている自分への嫌気か、への償いか

この俺の目から出ているものの意味は、多分両方。


迷惑かもしれない、いや、きっと迷惑だ

それでも
俺は一縷の望みがあるかどうかさえわからなくても




「・・・・・」




駄目だと解っていても、駄目だと自分に言い聞かせても


の為にならないと解っていても






「・・・好きさ・・」





その次の瞬間、は俺の首に抱きついて、俺と同じ言葉を何度も繰り返した。



























これでよかった?

きっと




そう











そう?



いや、


AKUMAは倒さなければ。


足音は確実に近づく。

















一応13と一続きです。
が、話の構成(デザイン)上二つに分けました。




けい


05,11,06