ごめんね?
好き
やっと
やっと
I want it that way
#13 再会
真っ白な病室で、目を引く夕焼け色の赤。
やわらかそうなその髪が、白い枕に散っている。
会いたかった。
早く会って言いたかった。
ラビがそこに横たわっていた。
「っ!」
は短い悲鳴をあげた。
その青白い顔、こけた頬。明らかに生気が感じられない。
好きな人のそんな姿を見て、誰が驚かずにいられようか。
は目を見開いて一瞬固まりそうになった後、気を持ち直し、震える足をベッドへと運んだ。
枕元でかがんでゆっくり、恐る恐る手を伸ばす。
毛布から出ていた手に自分の手を重ねた。
その手の冷たさに心臓がどくりとなったが、まだ温かさは、ある。
大丈夫だよね・・?
「ラビ・・?」
ささやくようにかすれた声を出すと、長い睫毛が揺れた気がしたが、まぶたが開く気配はない。
・・・え・・?
「ラビ・・?」
ラビは動かない。
シエラはラビの手をぎゅっと強く握りなおし、再度問いかける。
「ラビ?」
ラビは動かない。
「ラビ!」
ラビは、動かない。
嫌
嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌
「ラビ!!!!!!」
悲痛な声をあげたとき、握り締めていた手がピクリと動いた。
        
けい
05,11,06
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