舞台裏






ラビの切な甘連載『I want it that way』、無事完結いたしました。
舞台裏ということで、本編で書ききれなかった事とかをつらつらと書いていきたいと思います。







まずこのお話を思いついたきっかけは第一話をふっと思いついたことです。
「さよなら」と言う、別れのシーン。
あれを思いついてぴゃーと一気に打った事からこの連載が始まりました。
今思えばなんて軽率なことをしてたんだろうと思います。
続きとか最終回とかをまったく考えてなかったんです。
あわててプロットを造ろうと思ったものの、プロットを打ち始めたらどんどん細かくなってゆき、「オイお前、コレプロットじゃなくて話の一話分だろう」と言う状態になりました。
だめじゃん、と言うことでプロットはソコで打ち切り。
頭の中を頼りにつらつらと書いてゆきました。




ラビにはかわいそうな事したなぁと思いました。
大好きだった彼女にさよならって言われて寝込んで結局仲直りして。
その嬉しさも束の間、突然入ってきた狂った男にわき腹撃たれて。
いざって言う時に良いとこ神田にもってかれちゃったし。(ディアドロに銃を向けられたところ)


でもまぁハッピーエンドなんで、いいよね、ラビ(聞くな)
終わってみて、ラビは優し過ぎたかなぁって思ったりもしました。
帰ってきたヒロインちゃんに罵倒を浴びせるまでもなく好き、と言ったラビ。
でもそれだけヒロインちゃんが好きで好きでたまらないって言う証拠でしょうか。





ヒロインちゃんは・・いや、ヒロインちゃんも可愛そうです。
好きな人に泣く泣く別れを告げて、行った先で改心して戻ってきて幸せも束の間、ラビが銃で撃たれて、その原因が自分で。
ディアドロのことについては、ヒロインちゃんの心に一生モノの傷を残してゆきます。
悲愴な傷です。
でもそれはヒロインちゃんがディアドロを哀れに思っているとかそういうのではなくて、ただただ、ナイフでぐっと押し込まれた様な傷です。
傷は癒えます。でも時々痛む。そんな傷です。





ディアドロ・・・評判悪かったです(苦笑)
好きになった相手に振り向いてもらえなくって、狂っちゃって。
お話の中でディアドロはデンマークで療養となっていますが、ていの良い幽閉です。
そして裏設定で、ディアドロはここにうつった一ヵ月後に突然死します。





神田がでばったなぁと思います。
初めでばってたのリナリーとコムイなのに、最後の方でブッチぎりで追い抜いちゃった神田君。
やっぱ愛ですね、私の愛。
神田君がでばることに関しては大変評判がよかった。
私一回やってみたかったんです!
神田のイノセンス開放「界蟲、一幻」って!(ミーハー)
神田は言葉すくなに語るし、そっけないながらもなんだかんだでヒロインちゃんもラビも気に入ってるんです。
神田ラブ!




リナリーとかコムイとかリーバーさんとかはお話に彩を添えてくれました。
ギャグ担当ですから(コムイとリーバーさんは特に)このきつい内容の連載もまぁまぁにごったんじゃないかと思います。
リナリーがヒロインちゃんの悩みを聞くことは初めから決まってました。
コムイとリーバーは、はじめコムイオンリーだったのがコムイさん一人じゃさびしいし、と思ってリーバーさんを足しました。
言葉の掛け合いが出来ましたが、この二人で追っ駆けさせたのは文章的にこっち行ったりあっち行ったりして、読者さんには読みにくかったんじゃないかなと反省してます。




伏線をちょろちょろと引いてたんですが、それをもうちょっと生かしたかったって言うのは傲慢でしょうか・・・
もっと伏線を生かせるようになりたい!





テーマソングはBack street boysの『I want it taht way』でした。
題名もここから来ています。
この曲、何年か前のドラマの主題歌にもなってますし、有名な曲ですから知ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
題名を直訳すると、『そうだといいのに』。
あと歌詞には



「君は僕の情熱」
「君の言葉を聞きたくないんだ!」
とかがあります。



この曲をテーマソングにしたのは第一話を、コレを聞きながら書いたからです。
歌詞とかはあんまり気にしてなくて、この曲の雰囲気的なものに重をおいてました。
それからは歌詞を私なりに訳したものを、文中に盛り込んだりしてました。(題名前の冒頭部分とかに)



この歌、悲恋です。
その所為で「この連載って悲恋なんでしょうか!」と聞かれもしました。
でも最初からハッピーにすることは決めていました。
じゃなきゃ皆報われない。いや、それもありか。(待て)








思いついたことをつらつら書いていたら長くなってしまいました(汗)
ここまで読んでくださっておられるかたいるかな・・・(心配)




途中途中で行き詰ったり、引いて来た伏線が突然できなくなりそうになったり。
自分の頭の中は常にハプニングの連続でした。
それでもweb拍手とかメールとかBBSで感想を下さるのが何より嬉しかった。
行き詰っても、誰かが感想を下さる度に、がんばろう、と思えたんです。


ありがとうございました。
よろしければ、これからもTarantellaと管理人を宜しくお願いします。



<The End>